Q19.上手な宝石の選び方を教えてください。
A.いろんな名前の宝石かあります。 いろんな色の宝石があります。 同じなまえの宝石でも、品質はさまざまです。 どんな宝石の、どんな色を選び、どのレベルの品質のものを選ぶのか、いろいろ迷ってしまうものです。

そんなときには、まず、目的を考えてみることです。 これはすぐ答えがでると思います。 はなやかなパーティ用なのか、毎日つけて楽しみたいものなのか、それとも何度でも買い替えたいカジュアルなアクセサリーなのか、それとも婚約指輪や結婚指輪(Q21参照)なのか、あるいは冠婚葬祭用のものなのか、さらにはリングなのかネックレスなのかピアスなのか、そういうことです。 そしてそういう目的に合った宝石を、色の好みや服とのコーディネイションなどの観点から選び、予算の問題などを考慮しながら品質を厳選するといいでしょう。

とは云っても、宝石を買い慣れたひとや、宝石についての知識のかなり豊富なひと以外は、目的に合った宝石とはどんなものなのか、なかなか分かりづらいのではないでしょうか。 そこで、あなたが、お客様、私は店員になったつもりで、以下2、3のアドバイスをしてみましょう。

毎日身につけるためのリング:
毎日つけるのですから、なるべく耐久性のある宝石を選ぶといいでしょう。 具体的に云えば、硬度7以上であることが望ましい。 硬度7以上のものは、日常の使用で、石が磨耗することはありません。 けれどこれは目安です。 7以上のものでも、エメラルドは割れやすい宝石です。 毎日つけるにしても、家事のときなどには、はずす必要があります。

品質は、なるべく良いものを選ぶことをおすすめします。 というのも、リングは、ネックレスやペンダントなどとちがい、絶えず自分の視野に入ってきます。 いつもそれを見る訳です。 飽きがくるようでは困ります。 良い品質のものは飽きがきにくいと思います。 若いひとにしても、リングを選ぶときだけは、小粒でもいいから、なるべく品質の良いものを選んだほうかいいと思います。 良質のルビーが予算オーバーなら、良質のガーネットや良質のレッド・トルマリンに目を向けてみるのもいいかもしれません。 それらの赤色石は、比較的安価で、耐久性にも優れています。 同じ理由から、デザインもシンプルなものが望ましいでしょう。 とりわけ品質の良い石については、その石に注意が集中するような、シンプルなデザインを選ぶといいと思います。

パーティ用の宝石:
パーティでは、リングであれ、ネックレスであれ、ゴージャスに着飾って、存在感を一層アピールしたい、そう考えるひとが多いのではないでしょうか。 ここでも品質の良いものを是非選びたいものです。 そしてできれば大粒のものであることが、華やかさをより効果的に引き出すことでしょう。 非常に高価なのですが、直径10mm以上の真珠などは、ほんとうには華やいだ印象を与えます。

現実問題として、品質を取るか、大きさを取るか、の選択になる場合もあるかもしれません。 これは好みの分かれるところなので、一概には云えません。 納得のいく選択をしてください。 しかし、アクアマリントパーズトルマリンなど、比較的大粒で産出しやすい宝石は、その意味では狙い目かもしれません。 品質にも大きさにもこだわって、尚かつ、比較的手に入りやすい宝石です。

昼間に催されるパーティに出席することが多いのか、夜のパーティに出席することのほうが多いのか、それも考えてみるといいでしょう。 昼間の光のなかでは、やや輝きの押さえられた宝石が魅力を発揮します。 たとえば真珠やひすいなどがそうです。 けれどダイヤモンドやルビーが相応しくないという訳ではありません。 それに真珠は夜でも充分美しい宝石です。 同じように、比較的にという意味合いで云えば、夜は、輝きの強い宝石がその美しさを、より効果的に発揮する時でしょう。 また、スター・ルビーやキャッツアイ、オパールなどのような、特別の光の効果をもつ宝石は、ここぞとばかりに不思議な魅力を振りまくはずです。 これらの宝石は、光の効果が充分発揮されるよう、やはり大粒のものが望ましいでしょう。

ペンダント:
ペンダントは毎日つけるというよりは、たまのお出かけとか、ちょっとしたおしやれの味付けとして使われることが多いと思います。 品質のランクは多少落としてもいいかもしれません。 それよりはデザイン性などで楽しんだほうが賢いやりかたです。

イアリングやピアス:
イアリングやピアスは、ペンダント以上に遊びの部分を強調するといいでしょう。 落としやすいという欠点も踏まえて、品質は気にせず、デザイン性を重視するといいと思います。

冠婚葬祭の宝石:
結婚式の場合、それはは華やかな式典なのですから、なにも決まりはなく、ゴージャスに着飾るといいのかもしれません。 けれど結婚式の主役は花嫁です。 招待されたほうは、この日ばかりは花嫁の引き立て役にまわって、自己主張の強すぎない、そんな装いをしたほうが、もっと好まれるような気がします。 なるべく上質のものを身につけるといいでしょう。 なお、黒真珠をはじめ、黒っぽい宝石は、避けたほうが無難です。

お葬式の場合、もしつけるなら、真珠でしょう。 真珠は涙を表すと古い云い伝えにあります。 ネックレスは、重ならない、という意味合いから一連のものを選ぶのが礼儀とされています。 また、一般に、結婚指輪や婚約指輪ははずさなくても良いとされています。





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